今度の「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」で取り上げられるのは今から30年前の飛行機事故。
のちにギムリー・グライダーと呼ばれる最新鋭の飛行機が上空一万メートルで、まさかの燃料切れを起こした事件である。
飛行機嫌いの管理人にとっては、まったく関係の話であるが、その後の結末が気になる。
いったいどんな話なのか調べてみることにした。
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ギムリー・グライダー奇跡の生還とは
時代はさかのぼること30年前の1983年7月23日。
エア・カナダ143便、ボーイング767は、モントリオールを発ちオタワを経由してエドモントンへと向かう予定であった。
ところが、オンタリオ州上空41,000フィートを飛行中、両エンジンが完全に停止したのだ。
目的地よりも遥か手前で燃料切れを起こしたのである。
当時のピアソン機長は管制塔と連絡を取り、緊急着陸に備えた。
だが、重さ132トンの飛行機は、毎分2,000フィートの速さで落下してゆく。
もうこれを書いているだけで怖い。
ところがここで奇跡が重なる。
最初の奇跡はピアソン機長がグライダーの経験があったということ。
つまりエンジンがない飛行機の操縦の仕方を知っていたというのだ。
そして、もう一つの奇跡は一緒に搭乗していたクアンタル副操縦士が現場近くのギムリー空軍基地に以前勤務していたことがあったということ。
すぐにクアンタル副操縦士はわずか12マイル先にあるギムリー空軍基地に着陸することを提案。
彼らはギムリー空軍基地に向かった。
当時のギムリー空軍基地はすでに閉鎖され、滑走路は地元の人たちにドラッグレース場として使われており、当日も滑走路近くではファミリーが遊んでいたという。
そこへ飛行機が落っこちてきた。
エンジン音がしないため、だれも気付いていない。
機長はグライダーの操縦テクニックを使い着陸を試みる。
怖い。
すぐそこに恐怖が迫っているというのに誰も気づかない状況。
人々が気付いたのは滑走路に着陸した音であったという。
奇跡的に機体は地上の人々の50メートル前で止まった。
避難時にころんで怪我をした乗客をのぞき、地上にいた人たちをふくめほぼ全員が無傷だったそうだ。
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不時着を行ったボーイング767はその後修理され、『ギムリー・グライダー』と命名され、復帰した。
ギムリー・グライダー 事故の原因は?
では、いったいなぜ燃料切れという初歩的なミスが起こったのだろうか。
それは出発前の出来事に原因がある。
出発前に燃料調節システムの故障が見つかり、機長がキログラム単位で指示した燃料の量を、給油係がポンドと間違えてしまったのである。
まったくお粗末な話である。
まとめ
たぶん、一生飛行機には乗らない。