今度の奇跡体験!アンビリバボーでは、ベトナム戦争の時に命懸けで105人の従業員を救ったある銀行員の話。
彼の名はジョン・リアダン氏。
2013年のテレビ番組が彼を紹介するまで、その勇気ある行動は知られなかったという。
いったいどのような話なのだろうか。
調べてみることにした。
出典:youtube
ジョン・リアダンが救った105人の命とは
1975年春、ジョン・リアダンはシティバンク銀行のサイゴン支店の課長補佐だった。
当時はベトナム戦争の真っ最中。
共産主義の北ベトナムの軍隊がサイゴンに迫ってきた。
アメリカ本社はジョン・リアダンに銀行を閉鎖し、スタッフとその家族全員をパンナム747に乗せ、香港に避難するよう命じた。
だが、現地採用のスタッフはベトナム人だったので飛行機に乗ることができなかったのだ。
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これは彼にとっては苦渋の決断だった。
なぜなら、そのスタッフたちとは家族同然の付き合いだったからだ。
仕方なく、ジョン・リアダンはスタッフを残しいったんベトナムを離れる。
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香港についたジョン・リアダンは銀行本社にベトナムの従業員を取り出す方法を見つけようと必死にうったえた。
多くの計画を出したにもかかわらず、彼の提案はすべて棄却。
そしてついにシティバンク幹部はジョン・リアダンに再びベトナムに入らないよう通告したのだ。
だが、ジョン・リアダンは1975年4月一人でサイゴンに戻った。
このとき彼には全く計画がなかったという。
ジョン・リアダンはまず2つの別荘でスタッフとその家族を集めた。
そこでCIAのエージェントと接触し、「唯一の方法として米国人とその家族なら軍の貨物機で脱出できる」ということを教えられる。
そして避難場所で書類にベトナム人の同僚やその家族を自身の扶養家族として記入し提出。
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上の書類は出国の際に使われたものだが、彼の息子と娘の名前がずらりと並んでいる。
ばれないように必死だったに違いない。
数回にわたり、全員グアムやフィリピンに避難させたという。
その数日後、北ベトナム軍隊は入り、サイゴンは陥落した。
その後、出国した105人はアメリカ合衆国へ。
シティバンクがジョン・リアダンの功績をたたえ、彼らに新しい仕事を見つけることに尽力を尽くしたそうだ。
今ではそれぞれが家族を持ち、それぞれの人生を送っているという。
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彼らはいまだにジョン・リアダンをパパと呼んでいる。
英語に自信のある方はこちらの動画をどうぞ。